チラ見してたレビューが酷評気味だなぁと思ってましたが、いやいや、面白かったですよ。『カメラを止めるな』ぐらいのインパクトを期待して行ったら拍子抜けするでしょうけど。
ものすごく直接的に、「自分」を失いかけた男がルーツを辿る「自分」探しの旅の映画ですけど、確かに『え？で？』っていう結論が投げっぱなしのエピソードが多くて肩透かしは喰らいます。が、このストーリーでわかりやすく作意を入れてしまうと説教臭くてベタな邦画になってしまうので、引っかかる人に対して何かしら投げてみるだけっていうスタンスも悪くはないと思います。
何も感じないという人は、感動的なBGMをバックに主人公が泣く、みたいな涙腺電マ映画に慣れすぎて不感症になってるんじゃないですかね。
ただまぁ、なんかもの足りないっていうのは事実ですね。最後、最後もうちょいなんか無かったですかねぇ。そこが残念。
