時系列をうまく活用した群像劇の面白さ。
現金輸送の仲買い業者に就職した新人Ｈ、新人研修では平均だった彼の能力が次第に露わになるにつれ話が動き出す…
ジェイソンステイサム主演ガイリッチー監督作品クライムアクション。今作は世間的にジェイソンステイサムの新作として見るか、ガイリッチー監督の新作として見るか的な見方で混雑してますが、個人的には今作を巧妙な群像劇として観賞しました。ガイリッチー監督は前作"ジェントルマン"でも群像劇をやっていたが、今作はとてもわかりやすく群像劇を活用した復讐劇でシンプルに楽しい。時系列がごちゃ混ぜでそれぞれ違う視点で観ている演出は"パルプ・フィクション"的でもあるのかも。
そして3つの章ごとに分けられたストーリー構成、これは3つの視点から語られるストーリーでもあるが章ごとについた題名がついていて、意味を考えながら見てみるといろんな意味で面白かった。これはガイリッチー監督のユーモア的な要素が込められていたような気もする。
しかし今作のジェイソンステイサムは硬派な仕事人というかシックなかっこよさが際立っていた。最近は可愛いげがある役が多かったせいかギャップがあって面白い俳優さん。
全体を通してシリアスな群像劇でとても楽しめました。硬派なジェイソンステイサムを見たい人は是非劇場へ。
