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女は女であるの爽のレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
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面白かった!
俺は朝映画を観る習慣があるから、ゴダールの会話劇はそれにピッタリ。
トーストを齧りながらウィットに富んだ会話を聴いて、良い気分。
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ゴダールの映画の作り方はまるでハリウッドとは別物で、第四の壁を壊して異化効果を取り入れていることで有名なんだけど、この作品は音楽の付け方も独特。
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冒頭で「音楽劇のようなコメディです」って字幕も付いてる通り、台詞に合わせて音楽が鳴ったり止んだり。ストーリーにサスペンスが無い分、音楽で緊張と緩和を生み出している。
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「私、子供が欲しいの。24時間以内に」
主人公の言葉に振り回される男2人との三角関係は、ギスギスはするけどドロドロしないし、各々の価値観がサッパリしていて観ていて嫌悪感を抱かない。
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女ってこうだよな、男ってこうだよなって台詞のぶつけ合いで、たしかにそうだな。って思わせられる。
男と女って結局異種生命体で、腹の底から分り合うことはできないと思う。
ただ、その妥協点を導き出す為にゴダールはこの映画を撮ったのかなって感じがする。
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