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女は女であるのGONのレビュー・感想・評価

女は女である(1961年製作の映画)
4.2
【2022/9/13 再鑑賞】
さよならゴダール。


【9/22 再鑑賞】
今日はアンナの誕生日!とゆわけでこれを観ました。あ〜可愛い!堪んねー!
ゴダール作品何作か見てきてだいたい分かってきたけど、彼の作品は基本なんにも考えずに見れば良いのだ!この作品初めて見た時はまだその見方を知らなかったせいで気持ちの悪いクソ真面目レビューになっちまってる。初鑑賞時のクソ真面目な感想消したくなってきたじゃないか!まぁゴダール作品初鑑賞時はこんな感想持ってたんだなって言う良い思い出にでもしておくか


【2020 7/2 初鑑賞】

悲劇か喜劇か分からないが、とにかく傑作だ。

初のゴダール。
いやぁ〜こんなにもキュートでカラフルなアート映画他にある?奇跡的なゴダールの美術センスに惹かれまくり、アンナ・カリーナの可愛さに胸を射抜かれる(*´ч`*)
まず見始めてからなんじゃこりゃ!って思ったのが音楽。ブツッブツッと途切れ途切れの音楽を多用しまくったり、キャラのさりげない仕草をまるでサイレント映画のように大胆な効果音を用いたり(『トムとジェリー』とかでよく見かけるやつ)、これまで見てきた作品の中でも明らかに一線を画す存在だな〜

そしてこの作品の大きな魅力の一つとして挙げられるのがひたすら続く会話劇。くだらないのにその中に何処か愛おしさがあり、釘付けになっちまう。時々第四の壁を越えてくるから思わずににやけちゃう笑
絶妙過ぎる「間」がこれまた素晴らしくて、なんにも考えずに作られたように見えて実は滅茶苦茶計算されて作られた作品なんだよな。間があるおかげでここまで面白い会話劇に仕立てあげれたんだから。
会話劇においてこの「間」ってかなーり重要で、これの取り方が上手いか下手かでその監督の技量が試されるんだよね。会話劇で有名な作品といえば『パルプ・フィクション』とか?実際あれ作ったタランティーノは評価されまくって一気に巨匠への階段に踏み込んだじゃん?やっぱ監督個人の実力を測るには会話劇を撮らせるのが一番なんだな〜ってつくづく思わされる。

ストーリーそのものは支離滅裂でくだらない。
なのにゴダールのユニークな世界観に釘付けにされ、とにかく愛おしく、楽しすぎる84分。
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