【古城で繰り広げられる恐ろしいお遊戯】
※同じ邦題で2005年のイギリス映画がありますが今作とは別の作品です。
オゾン監督作品の中で特に大好きな「クリミナル・ラヴァーズ(1999)」の脚本を書いたアナベル・ペリションさんが参加していらっしゃるのでかなり気になっていたのと、ヴァンサン・ルクールくんを観たくてようやくディスクとVHSを購入いたしました。
ペリションさんの脚本なのでやはり童話モチーフ。
そしてフレンチホラーのためフィルムに収められた画の美しさは保証されておりました。
安心して鑑賞できました。
お耽美風味の学生劇団がお城で演じる劇中劇。
そこにフレームインするバケモンとグロゴア描写そして百合とB級感♡
嗚呼、わたくしの好きなものがたくさん詰め込まれている♡♡
イケメンのルクールくんの造形美が良く分かるよう舐め回すみたいに撮ったカメラワークもねちっこくて非常に変態的で素敵。
アレクシア・ストゥレシさん(ジャケット写真の方)との妖しい絡みもとても美しかったです。
後半の恐ろしい展開を少し大げさにお芝居のように撮った演出が個性的で脳裏に焼き付きました。
好みが分かれそうな撮り方ですが私はかなりハマりました。
DVD版もVHS版もジャケットには"本編90分"と記載があるものの実際鑑賞してみるとエンドクレジットを除くと約79分、入れても83分ほどでした。
尺の短さも凄く良き。
元々キャストはルクールくんお目当てだったにも関わらずフランソワ・ベルレアン氏がきしょ過ぎてうっかり心を奪われてしまいました。
ゆっくりと甘美なる破滅を堪能できる粘着質で素晴らしい作品だと思います。