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映画 太陽の子のhopのレビュー・感想・評価

映画 太陽の子(2021年製作の映画)
4.8
あまりにも綺麗な海の色、青空、青々と繁った木々……とても切なく感じた。涙が止まらなかった。
色鮮やかなそれらが頭に残っており、あの時も同じ風景があったと思うと映画を観に行ってから数日経った今も思い出すと涙が出る。

若者たちのそれぞれの思いを柳楽優弥さん、有村架純さん、三浦春馬さんが丁寧に演じられており、物語に引き込まれた。海のシーン、縁側のシーンは忘れられない。
そして、田中裕子さんの圧巻の演技。母親の思いが、言葉を発していなくても表情や動作だけで伝わってくる。

事実を基に日本の科学者側の視点から作られているが、知らないことばかりだった。あんな機械・装置などがあったことも驚きだった。戦争については以前に祖父母に聞いたり、テレビなどで見聞きしていたが、まだまだ知らないことが沢山ある。
これから戦争を知らない者達だけになるが、どのようなことがあったのか私達は知らないといけないと強く思った。そして後世に伝え続けなくてはいけないと。
最後の福山雅治さんの『彼方で』も歌詞もマッチしており、色んな想いが重なり涙が出てきた。

全ての演者の方達が本当に素晴らしい演技をされており、魂が込められた作品です。

小説をあと少しで読み終えるが、読む度にその場面が蘇り、また違った視点から考え感じることが出来た。

次は小説を全て読み終えてから観に行きたい。
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