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映画 太陽の子のbluemercenaryのレビュー・感想・評価

映画 太陽の子(2021年製作の映画)
3.9
大戦末期、石村修は京大研究室で原爆開発に取り組んでいた。
物資不足も相まって行き詰る研究の一方で、開発する誰もが或る苦しみを抱えていた ―― エネルギーを兵器に転用する是非のジレンマに。
そんな修の自宅には、自宅を失った従姉妹の世津が身を寄せていた。
そして、弟の裕之が療養の為に一時帰宅してきた。



日本人⇔科学者で苦悩する修。
色んな感情押し殺して軍人を全うしようとした裕之。
人として素直な気持ちを押し出した世津。
三者三様の青春 ―― 誰も悪くないし、誰も責められない。
だけど、残された"二人"の戦後は結構過酷だと思う。
だけど、残された"二人"は、色んな想いを背負って乗り越えて、未来を作って行けるんじゃないかな。

三人を取り巻く周辺の人々の描写は良かった一方で、伝えたいモノの気持ちが強すぎて、何処か輪郭がぼやけた気がします。
この作品が三浦春馬の最後の作品かと思うと、何か本当に切なくなった。
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