つらら

映画 太陽の子のつららのレビュー・感想・評価

映画 太陽の子(2021年製作の映画)
2.0
映像が綺麗。自然色満載で美しい。
戦争映画と聞いてもっと悲惨で見たくない映像も多いのかと想像していたが、一部分はあるものの、通してそこまで辛くはならず見易い作品だった。
幼い頃から平和学習に触れてきた身としては、違う視点の映画として楽しめた。
弟の事や、広島の現状を見て『これが私達が作ろうとしてきたものの正体ですか?』と言っている修なのに、それでも比叡山に登る気持ちが生まれる事に対して、映画を見ていても何かしら足りない気がした。
柳楽くんの一番最初のシーン、驚く程少年に見え、優しくて気の弱い役なのを一瞬で分かる登場だと思った。
有村さんのほわんとした可愛らしさが映画に柔らかいカラーを添えている。
春馬くんの登場で物語が動く感じがして、期待感だろうかドキドキした。
田中裕子さんのお母さん像がとにかく素敵。おにぎりを慣れた手付きで握り、こぼれた米粒も拾って握る。生活の一部を見ているよう。
ラストの3人の海でのシーンは永遠に眺めていたい光景。
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