トム

シカゴ7裁判のトムのレビュー・感想・評価

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
4.2
●あらすじ
実話。1968年、ベトナム戦争反対派の活動家が集結しデモを起こし、警察と衝突。デモのリーダーたちが拘束されシカゴ7と呼ばれた。そんな彼らの裁判の話。

●感想
バーの内側と外側

登場人物の紹介に時間を割いていないので名前が覚えられない。当時の時代背景も知らないので混乱。だけど見てればなんとかなる。

脅迫状の偽装、人の死、偏った陪審員、偏った判事など政治裁判色が強く、とても公平とは言えない。そんな裁判でベトナム戦争に反対するリーダーたちが、素晴らしい弁護士と共に政府と戦う。

シカゴ7の目的は同じ。だがベクトルは違う。それぞれの勝ちが違うし、暴力への考えも異なる。
平和派のリーダーたちが射殺されてきた過去があり過激になったものなど、そうなった要因も深い。
そこが実話ながら、面白かった。様々な団体の考えを知ることができた。

ベトナム戦争は他人の庭で戦争やりあったもんだからクソだよなぁ。民間人の犠牲も相当出てるし。戦争は政治でなんだけど、その土台の上で命が消費されていくのは残酷なモノだね。

トムとアビーの関係が良かった。
人は見かけで判断してはダメだ。

ラストのトムの行動、そして周りの行動には感動した!凄い名場面になってると思う!
トム

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