泰成0847

シカゴ7裁判の泰成0847のレビュー・感想・評価

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)
4.4
最初の導入むずかったけど、どんどんどんどん惹き込まれる。
当時の時代背景とか知ってるとなお楽しめる。
というより理解が容易いと思う。
自分は前情報無く観たので、登場人物の多さと立場、思想について噛み砕くのに時間がかかったけどまじで面白かった。

とりあえずめちゃくちゃ判事にムカつく。
これほどまでに理不尽な進行を進められるのすげえや。
こういう悪役演じる俳優さんってその役だけじゃなくてその人まで憎たらしくなったら俳優冥利に尽きるって言うけどまさにそんな感じ。憎たらしすぎてほんとにムカつく笑
逆に弁護士と検事が好き
弁護士は最初はあんまり当てにされてないというか被告人から信頼されてないけど裁判ではすげえ説得力ある陳述。
判事の横暴に対して分厚い六法全書を叩きつけるシーンは痛快。
検事は検事でスマートな立ち振る舞いと終始落ち着いた雰囲気が粛々と己が使命、仕事を全うする仕事人でカッコイイ。
既視感あったけど「Theウォーク」に出てた人だった

アビーがトムのこと弁明するシーンも頭良すぎて魅入る。
「文脈を無視すれば言葉は好きに解釈できる」
聖書の引用も交えて話すのがアメリカの陪審制度の中で話すのが頭いいと思った。

あとは最後の最後にエディ・レッドメインが戦没者を読み上げるシーンで全員が何に対して争っていたのか、闘っていたのか、気づくのが感動で印象的。

裁くべきは7人じゃなくて、憎き戦争
泰成0847

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