剣々

クラウズ 雲の彼方への剣々のレビュー・感想・評価

クラウズ 雲の彼方へ(2020年製作の映画)
4.0
限られた時間を前向きに駆け抜けた青年の実話に基づく物語

ガンと闘い学校生活を取り戻したザックは、遂に好意を寄せるエイミーとデートの約束をする
しかし当日体調を崩して訪れた病院で、末期の骨肉腫を宣告される
彼は残された時間でエイミーとの愛を育み、親友サミーと共にオリジナル曲を作り始める
そして死が一刻一刻と迫る中彼らしく人生を歩み続ける

日本でもテレビで取り上げられた若くして自分の死と向き合った青年の物語を元に作られた作品です

何よりザック自身が人を幸せにするために生きたことにとても勇気が貰えますね
時には現実に押し潰されそうになりながらも明るく過ごすザックが印象的でした
そんな人柄だから周囲の皆んなが彼のために一生懸命になってくれるんでしょうね

息子のために衝突しながら何かしてあげようとする両親にも心打たれますね
恋人として彼と寄り添ったエイミー、自分の恋心を抑えてまで親友として支えたサミーと甘酸っぱい青春劇も非常に良かったです

そして、そんな人たちへの想いが作り出した「クラウズ」という名曲
世間に自分の曲が認知され評価され受け入れられていく様をみんなで喜んでるシーンは実に微笑ましかったです
病に蝕まれた身体でのぞんだライブのシーンは本当に感動的でした

生きること当たり前なことの大切さをストレートに表した作品です
「死が迫っていなくても、人生を大切に」
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