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クラウズ 雲の彼方へのYUHのレビュー・感想・評価

クラウズ 雲の彼方へ(2020年製作の映画)
4.5
永遠に残すべき作品

曲と情景と人間関係•••全部に感情がこもってて全部がそれぞれ絡み合ってた。複雑だけどわかりやすい話とラフなさわりでかなり観やすかった

日本だと笑っていいのかわからなくなるようなブラックジョークをかましまくる、楽しませ上手なザック、そのザックの病状により感情の起伏が激しいザックの家族、ザックの親友サミー、、、いろんな人たちの不安定で人間らしい感情が波を成すように揺れに揺れてだんだんとしんみりとしていく様子が、作品を通してじっくりと時間をかけて描かれててものすごくリアルに感じた。人間味に溢れていて何とも言えない感情にまでなる今作の多少の生々しさが拭いきれないのも束の間、最後に納得。笑
若干、「きっと、星のせいじゃない」に似てるな〜なんて思いながら観てたけど、アプローチが違ってた。「きっと、星のせいじゃない」は全員にとって意味のある存在じゃなくても誰か1人の印象に残る人間になれれば幸せなんだって話だったけど、今作は主人公のキャラもあってか、最後まで闘ってみんなの印象に残るんだって意思を感じた。

Cloudsって曲がいかに大事な曲かってことはタイトルでも作中でもわかるけど、1回だけ雲を使った情景描写があったけど、タイトルにかけてるならもう少し欲しかったって思っちゃう笑笑

D+での配信が終了するって話が ’23/5/20頃に噂で流れてきてかなりショック。だいぶ好きな作品だしこんなにも新しい感情の波を感じられる貴重な作品がなくなるのは寂しい…
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