タバス子ちゃん

サン・セバスチャンへ、ようこそのタバス子ちゃんのレビュー・感想・評価

3.7
「今の批評家は現実の問題が入ってれば絶賛する」と言う若い監督に妻が夢中なのも彼の娯楽映画も気に入らない作家
クラシック映画は良かった…そう考えながら散歩していると気付けば8 2/1の世界へ!眠れば市民ケーンの夢
しかしその夢には現実の問題が入っている
映画は現実逃避なのか?
いつも通りウディ・アレンが自己投影してる主人公はユダヤ系で、神経質で、よくしゃべって、かかってない病気を気に病んで、映画や音楽の趣味が良すぎて誰からも理解されず、それでも“話のわかる美女”と仲良くなるんだけど、都合の良い美女像を描き続けてきたことに対する自己批判の色が強くて良かった
彼女を“話のわかる美女”にしようとして拒絶されるくだりの滑稽さよ!