このレビューはネタバレを含みます
セッションもそうだけど、音楽という特殊な環境での犠牲は計り知れない。他の映画で何かを犠牲にするとか、恋愛だとかを一番に持ってくるが、そんなものを捨てる覚悟をとうの昔にした人たちの話にはやはり迫力が出る。
そこにホラー要素含めてみた感じの映画。映画の中の言葉を使うのならば多くのものを犠牲にしてきた人たちのはなしなので、彼らの喧嘩での相手をけなす言葉は一言一言に重み、迫力が出る。この辺はうまい。痛いところを突くとか、突かれたとか、どれだけ傷つける言葉なのかとかの大きさがほかの映画でえがかれているものよりも重く感じた。でもそれは音楽学校という環境の力で、この映画の監督の力ではない気がする。そういうものを表現するにはいい題材だねってだけ。
う~ん、でも(ホラー)映画としては誰かに勧めるほどのものじゃないとかんじたなぁ。