FREDDY

妖怪大戦争 ガーディアンズのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1968年に公開された黒田義之監督作品『妖怪大戦争』を2005年版に引き続き三池崇史監督が寺田心の主演で新たにリメイクした特撮アドベンチャーである本作は、友人や弟・ダイとともに上級生が話題にしていた廃墟内にある神社へと訪れ"赤いおみくじ"を引いたとある日の夜、突然現れた妖怪・枕返しに驚き部屋を飛び出すも見知らぬ場所に足を踏み入れ様々な妖怪たちと遭遇したことでパニックに陥っていたところ突如として現れ東京に向かっていた、フォッサマグマに眠る太古の生き物たちが募らせた怨念の集合体"妖怪獣"によって"あのお方"を封印する結界が破られてしまうことを危惧し、"妖怪獣"を迎え撃つべく"武神様"を目覚めさせようと企てた妖怪・ぬらりひょんから日本を救うべく助けを求められ、臆病な性格から一度は断るも"赤いおみくじ"を持っていたことで伝説の妖怪ハンター・渡辺綱の末裔である"破風なき家の子"と間違えられた弟・ダイが妖怪たちに連れ去られてしまったことで、"生贄"となってしまう弟を助けるべく謎の妖怪剣士・狐面の女に導かれながら道中で出会った天邪鬼とともに"武神様"のもとへと向かった小学5年生の渡辺ケイが、茨木童子や酒呑童子率いる鬼一族に行く手を阻まれながらも狐面の女から与えられた、かつて綱が用いていた妖刀・鬼切丸を手に"妖怪大戦争"に挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、率直な感想としては、暇つぶしにはなるがあまり面白さが感じられない作品といったところでしょうかね。前作に引き続き岡村隆史が演じる小豆洗いが見られたことは個人的に良かったのだが、今回はただ登場するのみで活躍しない残念さは気になるところで、杉咲花や安藤サクラ、遠藤憲一や大森南朋などといったキャスト陣の共演も惹かれるものはあるがどうも魅力的に感じないのは豪華俳優陣が活かされていないことが敗因なのでしょうかね。視聴後にまったく印象に残らなかったですね。主演を務めた寺田心の演技も演出のせいで前作で主演を務めた神木隆之介の焼き回しといったところで、このキャストがこの妖怪を演じているという面白さも伝わってきませんでしたし、兄弟愛や妖怪との友情などが紡がれる本作は物語こそは嫌いではないが、もう少しエンターテインメント性が欲しかったですね。
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