No.3317
『有名人が妖怪を演じればいいってもんじゃない』
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このリメイクの大元になった大映の妖怪シリーズ三部作がある。
その二作目『妖怪大戦争』が面白い。
これは1968年の公開だから、大昔。特撮も合成もCGも当然今ほど派手ではないが、
だからこそ、「しっかり見られる」。騒ぎすぎていない。
妖怪以外の人間側の演技もしっかりしている。
その前に「話がしっかりしている」。なぜ妖怪が出てくるのか、人間が妖怪を呼び出したのなら、その人間側にはなにがあったのか、がよくわかる。
もちろん本作の三池版でも、ストーリーはあるが、はっきり言ってごちゃごちゃしててよく理解できない。
メリハリがないというか、ずっとワチャワチャ騒いでるというか。
ターゲットが子供だからそれでいいのか、というのは、もはや今の作り手にとって、議題にすらならないのか??
「だって、そんなもんでしょ」で終わりか??