まぬままおま

白い自転車のまぬままおまのレビュー・感想・評価

白い自転車(2019年製作の映画)
3.2
ブリリア短編。

1シーン1カットで豊かな物語を紡いでいることがまず凄い。

きっかけは自転車の盗難で、犯人は現れるも盗難された自転車とは知らない無知の人だった。意図せぬ通報は、犯人の不法滞在を暴き、国外追放という大きな罰が下される。彼を不法滞在者と知ったうえで擁護していた上司。自転車を喜ぶ犯人の娘。鍵を外せたはずなのに事件に巻き込まれたくないから避けた第三者。鍵の撤去費用と犯人を「許す」費用は一緒なのに後者は払えない主人公。

正義を行使するのはとても難しいが、後戻りできない状況=映画で何を決断する?