五代友厚ってこんなことをした人ですよ。っていう史実を並べられても歴史に興味のない私には響かなかったと思う。
けれどフィクションやノンフィクションを上手く織りまぜて、そしてそれを魅力的に演じる人たちのおかげで、五代友厚に興味が持てた。知りたくなった。
駆け足で進んで行くところもあって、あと10分でもあれば、と思うところがあったけれど、きっと一番届けたいことを形にしたらこうなったんだろうと、なんとなく想像がついた。
タイトルが好き。音楽も歌ものじゃないところが好き。冒頭のワチャワチャからの万華鏡が好き。殺陣のシーンの美しさが好き。母上の微笑みが好き。墨絵を描きながら咳こんで背中をさすられて「続けよう」って言うときの声色が好き。才助と友厚の違いが好き。
演説のシーンで悲しくないのに涙が止まらなくなる理由がまだわからない。