めあり

天外者のめありのレビュー・感想・評価

天外者(2020年製作の映画)
4.0
この作品は春馬ありきだから、とてもよかった。
それ以外の部分には、シビアな感想を。

前提として、幕末の歴史がわからないと、流れが掴めないと思う。
年号は出るので、脳内でこの年はこれが起こった年だなと補完したりすると見やすいかと。
あとは字と諱がわかると、この人は教科書に出てくるあの人なのねとわかるので、より楽しめる。

倒幕派の話なのだが、佐幕派の動きがなにもわからないのは疑問。
勝てば官軍負ければ賊軍なだけで、どちらが正義というわけではないのだから。
そんな幕末の出来事を、2時間に収めるのは、壮大すぎて到底無理があるように思う。

また、セットがコントのようで、五代友厚の人物像だけをとりあげるにしても、少しお粗末すぎる。
演技がどの俳優もいいだけに、チープにしているのがセットなのは残念でならない。

それにしてもずるい、彼はここにいたまま年をとらないなんて。
もっと年を重ねた春馬が見たかった。
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