このレビューはネタバレを含みます
20210523
予告編を観た時は、「さよなら、人類」と「亀は意外と速く泳ぐ」っぽいなーと思った。
めっちゃよかった。
序盤は好きなタイプのシュールな世界をニヤニヤ楽しんでたんだけど、途中から笑えない男尊女卑とかパワハラが差し込まれて、だんだん「(戦争こそしてるけど)平和なコメディ映画」ではないことに気づき始める。
現実世界の解像度を極端に粗くしたらほぼこんなもんじゃない?って解釈に着地した。
ほぼ意味を成してない会話とか、受付のマニュアル対応とかを、人間味の無い所作や喋り方、変なキャラクターというフィルターを通すことで「笑い」として消化しかけちゃうんだけど、一歩引いて観たらほぼ現実と同じじゃん、っていうカウンターが返ってくる感じ。
後半に気づいたから改めて観た時に考察したいのは、「ちょっと奥行きのある2D横スクロールゲーム」として扱えるのではないかという説。
登場人物の向き、進行方向に意図がありそう。
z軸の扱いの特異性。
斜め方向に歩かない登場人物たち。
疑問系でしか喋らなかった彼、川の向こうから帰ってきてからは普通に喋ってた。 答えを知った彼の最後の行動。