がんばる

きまじめ楽隊のぼんやり戦争のがんばるのレビュー・感想・評価

4.1
舞台は戦争、なのに雰囲気も登場人物も全部ぼんやりしてる。
日本の景色やモノで溢れてるはずなのに日本ぽさを感じない不思議な感じ。
そして戦争が舞台だから一見わかりやすいのに全然わからない時代設定。

ゆるいとかシュールとか、そういう言葉でまとめたくないし、「新しい」ではなく「そこにしかない雰囲気」と言いたい。

自らの意志で動く登場人物がほとんどいない中で、無意識に水戸の存在を一瞬でも煩わしく思った自分への嫌悪感が後になってどっとやって来る。
恐ろしいことに、思考停止してる登場人物を皮肉に笑いながら気付いたら自分も一緒に思考停止していたのだ…!
誰か私のケツを蹴ってください…。

キャストが本当に最高なんだけど、主人公の方(前原滉)がマジで良かった。
観ればわかる。

最後に…
おっきな2枚の厚揚げの煮物と大量の玉コンが美味しそうだった、とかどうでもいいこと書いてみる。
私も毎日「ハリキリなね!」です。
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