見終わった後に、あらためて映画が好きになる映画。
Filmarksのオンライン試写会にて観賞。
話は・・・
映画部でも少し浮いている時代劇が好きな女子高生のハダシ（伊藤 万理華）が凛太郎（金子大地）との出会いをきっかけに仲間を集めて時代劇映画を撮る話。
これが少しぶっ飛んでいて、不思議な映画だった。
あえてなのか、もどかしい演技、そして急なSF要素などB級映画の雰囲気を感じるものの、見終わった後のスッキリ感と映画に対する熱い想いが凄い響いた。
また、女子高生、時代劇、映画制作、SF、恋愛と渋滞するくらい要素が多いんだけど、複雑どころかシンプルに見やすく、非常に面白かった。
まず、登場人物の不思議な魅力。
見た目は怖そうだけどいい奴や、マニアックなレベルでスポーツが好きな奴など、あー学生時代にいるいるって共感できる人物がどこか懐かしく、学生時代を思い出させられる。
そして、何より映画部の中で周りと好みが異なり、少し浮いた存在を感じながらと自分の好きなものを熱く追求する姿勢が、自分にとっては羨ましく魅力的に映った、
次に映画の雰囲気似合わないくらい美しいシーンが素晴らしかった。
一つ目は撮影した映画を編集するシーン。
この映画の中で最も登場人物が多く映っており、2つの映画を対照的編集する場面で動きだけのシーンなんだけどポスターにしたいくらい美しかった。
2つ目に時代劇の楯シーン。
本編との対照的な雰囲気が、まさにグッと世界観を広げている気がする。
作品全体から溢れる映画への愛。
そして、あるセリフから考えさせられる映画の未来。映画好きな人なら、何か響くものがある気がする作品。
インタビュー動画で監督自身が言っていたけど、ウォーターボーイズやリンダリンダリンダを参考しているらしい。
熱血青春系映画が好きな人なら間違いないと思う。
あと、板橋駿谷さんの圧倒的おじさんの高校生はちょっと卑怯だわ（むっちゃ誉めてます）
