「主人公は勝負しなくちゃ！！」
ポスター写真からもう絶対見ると決めてた作品。
伊藤万理華ちゃんの演技いいね。いい役者さん。元乃木坂なの！？って驚いてしまった。
映画を撮る青春物語って聞いてたけど、強烈な裏設定が効いてて奥深いストーリーになってた。
時代劇が好きな主人公ハダシが、友達のブルーハワイとビート板と共に、ラブコメに負けない時代劇の映画を撮るお話し。
素敵な青春のシーンばかりで大好きだった。3人で廃車になった車の中で時代劇見ながら語り合うシーンも、今年の夏を私にくださいっ！ってみんなで映画撮る夏休みも。みんなで何かを作り上げるって青春そのものなんだなあとしみじみ思ってしまった。高校の頃、夏休みに体育祭の応援団に入ってあっつい中練習してたの思い出した...あれも青春だった....
この映画もよくあるSFの手法である、ありえない設定を利用して、本当に伝えたいことを伝えるという手法を用いていて、監督の伝えたいメッセージがちゃんと映画に乗っていた。
映画は過去と未来をつなぐ役割があるんだって言ってたけど、確かに近い未来(映画館)から、遠い未来(世代を超えた何十年後)までメッセージを伝えられるって映画の良さだなあ。
ハダシたちのストーリーも去ることながら、周りのサブキャラたちにもしっかりスポットライトを当ててて、いいバランスだなーと思った。一つのカットに情報量多すぎて何度か見ないと見切れない。
敵だった人が味方になるとか、主人公は勝負しないといけない、というメッセージを伝えるために、時代劇、撮る映画、現実と、何重にも相似関係を作り出して丁寧に描いてて鳥肌立った。主人公のライバルと一緒に夜の部室で映画編集しながら映画見るシーン好き。
最後に、、ビート板役の河合優美さんがとてもいい味出してて好きだった。佐々木インマイマインにも出てた俳優さんで、その時にもいいなーと思った覚えがある。同じ人には思えなかったけど。雰囲気石原さとみに似てるし、これから人気出てくるんじゃないかなーと思ってる。
来年の夏にも見たいと思える素敵な映画なので色んな人におすすめしてます。
時代劇もなかなか奥深そうで面白そうだなあー、、とりあえず座頭市あたりから見てみようかな。
