ShinMakita

サマーフィルムにのってのShinMakitaのレビュー・感想・評価

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)
1.5
高校3年の「ハダシ」は、時代劇をこよなく愛する女の子。映画部に所属しているものの、その中ではミソッカス扱い。部は同級生の花鈴が主導し、青春キラキラ映画ばかりを作っているからだ。ハダシが書く本格時代劇なんか、誰も相手にしてくれないのだ。親友の「ビートバン」や「ブルーハワイ」は、勝手に時代劇を撮っちゃえと応援してくれるが、なかなかいい主演俳優が見つからない。しかしある時、名画座で出会ったイケメン青年リンタローがあまりに脚本のイメージ通りだったので、ついに撮影を決意。彼を拝み倒して主役として参加させるのだが…

「サマーフィルムにのって」

以下、武士の根田晴。


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ミニシアター界隈では現在大人気の本作。なるほど、青春映画好きで特に万年二軍な高校時代を送った人には刺さる映画だなってのはよく判りました。「桐島」「アルプススタンド」みたいな映画がツボで、「映像研には手を出すな」が好きならオススメです。


でもねえ…


あいにく、こちとら三軍なんでね。
50手前の今でもリア充死ね派なもんでね。

後半のキラキラ肯定ムードにはちょっと拒絶反応。しかも完パケした映画をクライマックスでぶった切る暴挙は、監督として1番やっちゃいけないことじゃないかなと思うわけですよ。映画よりも自分の青春を優先したのは、俺的にはナシだなぁ…

とは言え、演者たちはみな魅力的。特にハダシ役の子は、最初は「転校生」の尾美としのり化した小林聡美っぽかったのに、後半には小泉今日子やや手前くらいまで可愛くなってましたしね。勝新太郎LOVEな女子高生という設定も嬉しいしね。映画ファンならとりあえず楽しめることは間違いありません。


それにしても、未来に映画が存在しないってハナシ、あり得てゲンナリ来ますよね。youtubeだファスト映画だの時代って、ほんとイヤだわ。
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