こうみ大夫

サマーフィルムにのってのこうみ大夫のレビュー・感想・評価

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)
3.2
脚本の展開に問題ある気がした。音楽と撮り方で無理矢理にでも青春的な「何か」には持っていけるが、その中身を突かれると厳しい。現代の若者のような脆さがあり、それはそれで今風。そう考えるとリンダリンダリンダとかは良く出来てたんだなぁ、と。自分が高校の時に撮って映画の方がよっぽど不出来で恥ずかしくて、でも青春だったと思ってしまって、これは難しい。本当に最初に映画を撮る人たちってのは録音部や照明部が必要な理由も、編集のやり方も、なにもかも本当に知らないからパニクるんですよ。そこら辺、ぬるい展開だなとどうしても思ってしまう。
一瞬時間がゆっくりになったとき、主人公が刀を振ったのは面白かった。何でも出来る、時間停止のあの瞬間、刀を振るってのは本当に時代劇が好きなんだろう。
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