ゆめぴりか

サマーフィルムにのってのゆめぴりかのレビュー・感想・評価

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)
5.0
超絶大傑作。久々に新作に心からノックアウトされた。「何やら時代劇が絡むんでしょ〜」くらいのことしか知らなかったので、絶妙なバランスでジャンルを横断し、物語内に散りばめられたいくつものモチーフをひとつひとつ本筋へと嵌め込んでいくパズルのような巧みな脚本に激烈に痺れた。そしてその強い脚本に負けない映像で「魅せる」終盤の輝きが凄まじい。(さらに午前十時で『座頭市物語』見た直後にこの作品を見れたのがタイミングとしてあまりに良すぎた。)
そして物語の芯にあるのは今の我々が置かれている世界にも通ずる「映画を作ることの意味」「映画を観ることの意味」。それは、時間や空間を超えて人の「心」を繋ぐということ。これが1ヶ月ぶりの新作鑑賞、というほどに映画熱が冷めつつあった自分の心に感動と「うおおおお!映画見たい!!」という情熱を灯してくれた、今年の実写邦画暫定ベスト。
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