サマーフィルムにのってのhebのネタバレレビュー・内容・結末

集団で一つのものを作り上げていく過程を瑞々しく描いたド直球の青春活劇でありながら、どことなく過去の名作邦画からの引用も感じさせるSF的な要素も組み込まれていて、それが物語の重要なキーになっていきます。
キラキラ恋愛映画の向こうを張りつつ最後にはお互いを認め合っていく展開もベタではあるけど現代的で素直にいいなと感じる部分です。
しかし最後の展開でどうにも分からなくなってしまいました。
散々映画への愛を語っておきながら上映を中断してラストシーンをいきなり舞台にしてしまう、さすがにこれはどうなのか？好きだという気持ちを言葉を使わないで伝えるのが映画ではなかったのか？
あくまで映画をとっかかりにした青春ムービーだと言うのであればこの辺も全て文化祭という枠の中に納まる話ではあると思いますが…。
それはそれとして最後の殺陣に異常に見応えがあったのも事実で、なんだか難しい気持ちになってしまいました。