ハニルくん

ブラック・ボックスのハニルくんのネタバレレビュー・内容・結末

ブラック・ボックス(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

これもまた藤子不二雄的SF短編的世界である。黒人の主人公が事故で妻を失い、脳を損傷したために記憶が思い出せないのだと思っていたら、実際には息子を失ったマッド・サイエンティストである女性医師によって、その息子の意識を植え付けられていたのだということが分かった。つまり、思い出せないのではなくて別の人格になっていたのである。やがてその医師の治療によって自分がその息子であるということを知るが、その体の持ち主の人格との間に格闘になるという話。持ち主の人格の娘がまだ小学生で幼いのに健気。他人の人格を持つ父親を、単に脳の障害でおかしいだけだと思って、必死に看病し、世話をしていた。