土平木艮

ミッドナイト・スカイの土平木艮のネタバレレビュー・内容・結末

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あらすじ…北極圏の基地に一人残っているオーガスティンが主人公→一方、新たな住環境を求めて木星の衛星探査に向かっていた宇宙船。帰路に着いた船内に、乗組員・サリーがいる。サリーは妊娠中→地球は何らかの理由で『死の星』に。宇宙船はその事態を知らない。必死で事態を伝えようと北極の基地に残ってるオーガスティン→基地内で、取り残された?少女アイリスを発見。共に生活するコトに→基地のアンテナは不調。宇宙船と交信するためアイリスと共に別の基地を目指す。途中『かつての恋人と娘』の夢を見る→宇宙船、『航路を外れて流星群に遭遇』『クルーの事故死』等のアクシデントに遭いながらも地球を目指す→何とか交信に成功した基地と宇宙船。オーガスティンはサリーに事態を説明→地球に戻りたいクルー達は探査機で帰還。サリーと、お腹の子の父親・アデウォレは木星を目指す→交信圏を離れる直前、サリーはオーガスティンと交信をする。サリーはオーガスティンの娘『アイリス』だった。サリーはその事実を知らず。オーガスティンは事実を告げず。




原作未読、予備知識も無し、で鑑賞。

色々と細かな舞台設定の説明が無いまま話は進む。けど、そこはメインテーマからすると重要ではないようなので、『大体』を想像しておけば良いみたい。

テーマは『親と子』『生と死』と読み取れる。

『妻子を探すために地球に戻る決断をした、父・ミッチェル』『娘のように思っていたマヤの遺体と共に地球に戻る、"父"サンチェス』『娘を生かすために一人ぼっちで北極に残った、父・オーガスティン』『父の愛に守られ、新しい命を守るために生き抜く決断をした、母・サリー』。それぞれが『親』として、『価値ある生』『価値ある死』を決断している。
『飛行機事故で瀕死ながらも生きていた老人』も、苦痛から解放されるために『死』を選んでいる。

当初、物語がどこを目指して進んでいるのか分からなかったので、スッキリしない展開だった。

『少女アイリス』は、孤独に耐えかねたオーガスティンが作り出した幻想、というコトらしい。


『北極圏の銀世界』『宇宙を漂う探査船』『衛星から見た木星』等の映像がとても美しいので、映画館の大きなスクリーンで観るのがオススメ。


グリーンピースで遊んじゃダメ。でも、劇中数少ない『なごみシーン』だから、まぁ良いか。
土平木艮

土平木艮