ゆうた

ミッドナイト・スカイのゆうたのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のがらんとした食堂でひとりぽつんと食事をするジョージクルーニー。このシーン見れただけで割と満足だったかも。
ただ本編はなんか編集や構成が上手くない気がする
地球に残ったジョージクルーニーと地球に向けて帰還している探査船のエピソードが交互に描かれるのだが、探査船の方はあんまり面白くない。
いちおう宇宙SFものの定番として船外作業をし、その結果船員が死んだりもするけど、ジョージクルーニーと比較して、探査船側のキャラクターは個々のエピソードがあまり描かれず、ぶっちゃけこっちとしてもそんなに感情移入をしてないので、そういうキャラクターに死なれても特にどうということもなく、そういうキャラクターの死を悲しむ他の面々を見ても仲間はずれにされた感が強い。
ただ、その死体を地球に返そうというアイディアは良かった。やっぱり死ぬとわかっていても故郷に帰りたいと思うのは当然だもんね。
余命いくばくもない主人公が自分の命をかけて未来に命を繋ぐという、この利他的な行動の裏に、実は主人公の過去にまつわる悔恨があるのだが、それは最後まで相手には明かさないというのも大人な作りでよかった。
「娘がいないの!」「あの子なら別の船で行ったわよ」というやりとりに始まり、「あれ、おれもう飯食ったんだけっけ?」的なシーン、吹雪の中で幼女を見失うも辛くも再開するシーンなどなど、見ている側に先の展開を予想させる演出はめちゃくちゃ上手いと思った。
でも、なんかもっとおもしろくなりそうな感じがして、それがもったいない。

正直いって、幼女があまりにかわいすぎて、ジジイと幼女が楽しそうに過ごしてるだけの映画でも良かった。
ゆうた

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