｢ザ･グレイトフル・デッド！(偉大なる死)←誤訳｣
映画前にいきなりM･ナイト･シャマラン監督から日本の皆さんへの御挨拶が。
コロナ禍のこの状況の中でふたたび劇場で映画を楽しめるこの時間は何に於いても貴重である。
『OLD』も｢時間｣が重要なテーマでありシャマラン監督のこの御挨拶は或る意味映画の内容をも表している。
もうね、シャマラン監督はネ申。
シャマラニストとかいう固定ファンを揶揄する様な下らない恥ずかしい造語は禁止(同様の言葉にハルキストがある)
シャマラン監督はこの調子で｢スリラー映画｣そして｢モンド映画｣や｢プログラムピクチャー｣60～70年年代のB級ホラーの系譜、新世紀のヒッチコックとしてこれからも監督だけでなく制作、脚本、もうジャンジャン映画を作って欲しい。
そしてスリラー映画だけでなく『アンブレイカブル』から『ミスターガラス』に至る｢クレイジーなヒーロー映画(シャマラン･談)｣も撮って欲しい。
シャマラン映画には必ず笑っていいのか？コレはギャグでやってるのか？ってシーンがあるけど今回も手足の骨折が物凄いスピードで、折れる端から変な形で癒着してしまって『ゲームセンターあらし』のシュミットの必殺技｢鉤十字急降下～～っ！！(ハーケンクロイツダイビング)｣(←知ってる人いるか？)みたいな状態になり死ぬ人がいるけど完全にギャグ。
『ハプニング』以来の超常現象スリラーだったけど、より舞台を限定してミニマムな世界での脱出劇と恐怖を描いていた。
最近話題の｢伏線回収が見事である｣は嫌いだし、どうでもいいってスタンス何だけどシャマラン映画に関してはもう｢そういうもの｣｢お約束｣として無いと寂しいくらい。
欲を言えばレイティングをもう少し上げて残酷シーンははっきりと見たかった。
役者シャマラン(笑)の今回の芝居はそんなに前に出過ぎずいい塩梅だったと思う。
