シャマラン監督の新作。
オープニングで何といきなり監督からのメッセージが流れる。
まぁ昨今の映画情勢に対して色々と思うところがあるのでしょう、出しゃばりだなーと思いつつも「映画館にお帰りなさい」というメッセージはシンプルに良かったです。
さて、映画がはじまると、あれ、さっきオープニングで見た顔が…。
監督自身が、端役出演してるんですね。
…やっぱりただの出たがりでは。
映画の内容は何とも不条理かつ悪趣味なもの。
とことん人間同士のディスコミュニケーションを描いており、何とも居心地の悪い映画。
実を言うと中盤までは、あまりに首を捻るような展開が続くため、ちょっといまいちだなーと思っていたのですが、ラストにかけての怒涛のスパートで何か許せました。
要するにこの映画は、ミステリーでもサスペンスでもSFでも無く不条理ホラーだったわけです。
ジャンル詐欺トリックには「スプリット」で懲りてたはずなのにやられました。
主人公たちですらちょっと突き放した目線から描くシニカルさを、テクニカルと見るか悪趣味と見るかで評価が分かれそうです。
老いを恐怖として描きつつ、「赦し」として描くバランス感覚はさすがだなぁと思いました。
ただ、オチは少々安直
