このレビューはネタバレを含みます
印象的な登場人物
ガイ&プリスカ
中盤過ぎまでの主役夫婦。
最初、子供の前では仲睦まじくやってるけど、今回の旅行を最後に離婚する予定の仮面夫婦で物語が進むにつれてそのメッキが剥げていくのかと思ってたら...
お互いの事と子供たちの事を思うとっても素敵な夫婦でした。
予期せぬ寿命速度アップで不運な結末を迎えるけど、家族四人で海を眺めながら息を引き取るシーン、ちょっと胸が苦しかった。
こんな夫婦になりたい、そしてこんな風に家族に囲まれながら死にたいと思った。(普通の速度の老化でね)
シャマラン作品は当たりと外れの振り幅が大きいけど、これは個人的に大当たり。
ちょっとヴィレッジの応用版って感じはしたけど、これぞシャマランって感じ。
場所や状況や出来事を見せるんじゃなくて、人間を魅せてくれる。
主要人物は10人も居ないんだけど、皆んなを観ていたい。
誰か1人でもフレームの中に居ないと「あれ？あの人今誰とどこにいるの？」と思わせる。
多分カメラワークのせい。
カメラワーク独特だけど、緊張感が半端ない。
100分緊張感途切れずに観れるのはカメラワークとグロ過ぎるシーンが無いから(クリスタルとカーラはグロいというか、死ぬまでの過程が辛すぎるけど)
人間を魅せると書いたけど、悪い人間なんていなかったよ。
皆んな何かに怯えてたけど、なんだかんだ言いながら協力はしてた。
(チャールズは精神疾患？痴呆？だからしょうがないと個人的に思うので彼も善人扱いでいいと思う。)
人間は約80年かけて一生を終えるけど、動物や虫なんかは何倍も短い。
「人生、短し」とはよく言ったもので、見終えた後「今を生きよう」と前向きにさせてくれる作品でした。
#アレックス・ウルフ●ヘレディタリー/継承
#トーマシン・マッケンジー●ジョジョ・ラビット
