前編からぶっ通しで観ました。
詳細の前に、全く飽きないというのは、もう映画として大成功なんじゃないかと思います。
これだけで5億点。
後編は、前編の言うなれぼ、 「かませ犬編」から自分や社会の様々なリアルを突きつけられて、それでも立ち上がる「死に物狂い編」とて言いましょうか。
冒頭からみたくもない、そして、リアルな虐待描写、わかっているけど全てに動きが遅い「末永晃」の葛藤が、森山未來の顔からひしひしと伝わってくる。
そんでもって、晃と龍太とお互い逆方に走り出すシーン最高です。
ラストの試合は言うまでもないです。
試合終わった後、周りのみんな泣いてるんですけど、あれば演技?演出?めっちゃ自然ですごい。
個人的には、女性キャスト3人が前編後編通し本当によかった。
明美を演じる瀧内公美さんは、十八番と言ってもいいくらいいつものハマり役なのでいい。ただ、次は幸せになれる作品が見たいです。
山崎愛演じる冨手麻妙さん、園子温作品でよく見てて、だいだいぶっとんでるか、凶器ふりまわすか、坊主にされるみたいなイメージでしたが、今回のヒキの演技は素晴らしかったです。
大村加奈演じる萩原みのりさんは、37セカンズとか佐々木インマイマインとか出てて、今年自分観た作品によく出てた役者さんで、全てにおいて満点の演技力。ただ、かわいすぎる。
他にもこの作品は、脇がみんな最高すぎる。座組みがよければ、最高の作品ができると言う証明みたいな作品でした。
もう、本当に今年最後に劇場で観れたことが感謝しかないです。
今日から俺も走り始めようっと。