るるる

川っぺりムコリッタのるるるのレビュー・感想・評価

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)
4.0
実はこれの前に「PLAN75」を観たのだが、順番が逆でなくて良かった。
「PLAN75」は、孤独で生き続けるのは苦痛であり少子高齢は社会の問題ではなく個人の問題だと自分の未来が不安になって来る。ついでにFilmarksに「PLAN75」が見つからなかったのでここに書かせてもらうが倍賞千恵子の演技が素晴らしい。目の演技どころか黒目でも演技はできるのかと感心してしまった。
対照的に「川っぺりムコリッタ」は実に後味の良い映画であった。自分以外の人間、家族でも職場の人でも隣人でも、全てを許し裸にならなくても人間同士が寛容でありたいと思える映画であった。主人公山田が自分の父親の遺骨に手でさらさらと触れる大家の満島に「気持ち悪くないですか」と問いかけるシーンがそれを物語っている。
しかし地球上の全ての生き物の中で人間だけが生きる意味を考えようとするのは実に興味深く滑稽だと思った。



後味がとても良い映画である。
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