るるるさんの映画レビュー・感想・評価

るるる

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ウィルバーの事情(2002年製作の映画)

3.8

ハーバーはウィルバーのこの事情を知っていたのか、知らなかったのか、そんな事はどうでも良くて、それぞれが自分より相手を想う気持ちが大きければ最後はみんな幸せになったというのが自分の感想。ハーバーがかわい>>続きを読む

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

3.8

実写の大掛かりなセットが話題になっていたが、登場人物全員のダンスや歌の完璧さと見事にマッチしている。そして何よりアリアナとシンシア・エリヴォのデュエットが特に素晴らしい。声質が似ているのか素晴らしいハ>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.7

家と収容所の間の壁は、日本とイスラエル、日本とパレスチナ、日本とウクライナの間の海と同じ。観終わった後にすぐさま夕飯の支度をする自分はヘスの妻と同じ。ユダヤ人の灰で庭の花を咲かせるのはトランプと同じ。

アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家(2023年製作の映画)

4.7

去年見逃して後悔していたところ、再上映館が見つかり早速観に行ったが、一切の説明も解説もない、まるで美術館に行ってきたような受け手側に自由さがあり良かった。彼の巨大工場のようなアトリエに訪問して巨大なキ>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.8

「ファーストキス」からの、なんとなく松たか子繋がりで視聴。生徒会長気質で「この人あたしがいなきゃダメなんだ」の長女と、「なるようになれ」の妹。姉妹と従姉妹のふた組のキャスティングが絶妙で、更にそれを交>>続きを読む

ブルーピリオド(2024年製作の映画)

3.5

突然お題を与えられ自己を追求してそれを表現できるってすごい事だと思う。ピロティが出てきて懐かしくってキュンとした。

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

3.3

ラブストーリーを映画館に観に行くのは稀だが、「カルテット」「大豆田とわ子」からの坂元裕二ファンだったので鑑賞。主人公カンナのお茶目に館内笑い声が響いたシーンも有り。涙で顔を上げられないカンナの手を取る>>続きを読む

オーダー(2024年製作の映画)

3.7

ワイルドなジュード・ロウはあんまり好みじゃなかったけど、世の中で実際に今、起きている紛争や戦争について考えさせられる。「正義」と「大義」とでも言うか、無防備な野生の大きな鹿が神々しく、それぞれの国の普>>続きを読む

八犬伝(2024年製作の映画)

3.5

VFXの「虚」と、馬琴と北斎のやり取りの「実」。2パート構成でも役所広司と内野聖陽の存在感が有りすぎてVFXに全然負けてないところがすごい。八犬伝のお話の「虚」パートの方は八犬士のそれぞれの個性が面白>>続きを読む

ベルサイユのばら(2025年製作の映画)

3.3

マリーアントワネットが14歳でフランスにお嫁入りするところから始まり、少女漫画全開の絵に「まさかのお子ちゃま向け映画?!」と脱力したが成長して大人になったらマリーアントワネットもオスカルも美しいキャラ>>続きを読む

ミューズ 造られた理想の彼女(2015年製作の映画)

2.0

すごく面白そうな導入部分から一気に下降。そもそも画家?あの絵では食べていけないし、筆を振り回しただけで芸術家として完成したって意味も分からない。さっぱり不明な作品。

オファリング -悪魔の生贄-(2022年製作の映画)

3.0

主人公のアート、行動力はあるのにウルウルした目を大きく見開いては固まってしまう。でも分かる、悪魔がヴィジュアル的に結構怖いし、現実なのか幻影なのかいちいち分からない。この葬儀屋、誰か買って後を継いでも>>続きを読む

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.3

ホラー映画は好きだけどグロはダメな自分。始まりは肉屋でグロくなったら止めようと思っていたがトラウマの「13日の金曜日」より全然有りだった。繋がれていても「ブタ」呼ばわりする同級生はきっと改心しないだろ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

先ず、監督脚本が日本人ではないばかりかヴィム・ヴェンダースというところがすごい!!たまに入る清潔な公共トイレを当たり前に思ってはいけないし、同じ毎日の繰り返しのようでも、丁寧に過ごせば過ごすほど発見や>>続きを読む

バーバー吉野(2003年製作の映画)

3.8

大人ってどうしてこんなに子供の髪型にうるさいんだろうね、爪切りで直線に切るか、丸くカーブして切るかぐらいどうでもいい事のようだけど、こうして意固地に決まりを遵守させようとする大人はかえって子供のようで>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

4.5

最高に面白い。以前一度観ていた事を思い出したが、始まったら止まらなくなり、また観てしまった。始まってから息を吸うのも忘れるほどのスピード感。視聴の体感が15分でスケールが時代背景10億年という作品。何>>続きを読む

インテリア(1978年製作の映画)

3.7

音楽も殆ど流れない。あまり感情移入し難い家族。けれども、まるで”ZARA HOME“のHPをめくるような美しい作品。

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

3.8

小学生の頃読んだ「あゝ無情」はこんなに壮大では無かった。ヒュー・ジャックマンの演技が素晴らしくミュージカルならではの一体感がすごい。俳優の誰も歌も唄えてすごいなぁと感心してしまった。

マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

3.7

図書館で他人が飲食するのをきっかけに脅迫性障害が翌日には治るのかな?とも思う。位置を決めて置いておけばずっとそこにあるものと、植物の様に好き勝手に変様するもの。それは図書館の定位置の本と違って種子は植>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.9

2を先に視聴してしまいましたので、PC画面による画面構成は特筆無しで。
それにしてもSNSでその人間を調べようと思ったらどこまでもわかってしまうものだなぁとそっちの方が恐ろしい。「紀州のドンファン事件
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ハウス・オブ・スポイルズ ~魔女の厨房~(2024年製作の映画)

3.5

前半、Gの辺りで気持ち悪くて観るのを止めてしまうとしばらくトラウマに...。
最後まで観れば「食、万歳!」みたいになる。そもそもレストランという場所は、全く知らない人間が奥の厨房でどんな材料でどうやっ
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

2.5

大好きな映画「ライフ イズ ビューティフル」のロベルト・ベニーニがパーポ!!!
もう彼を観るだけで涙が出そうになる。
そして彼を困らせるピノキオはすごく嫌いな顔をしていたので足が燃えても、狐に騙されて
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不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

3.8

全くもって同意!
数学と受験数学、英会話と受験英語、これらが別のために勉強が楽しくなくなっていくのはとても悲しい現実。こんな数学の先生にもし出会えたら一生の宝だと思った。
日本の私立進学校も高校から外
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.9

最後の最後まで事故か自殺か他殺か分からなかったのでついつい引き込まれてしまったが、終わってから思えば、窓から落ちる前に殴打、夫婦喧嘩で殴打って、めっちゃムキムキの妻か、幼稚園児みたいな夫かどちらかの結>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.2

アッリよりもお父さん、お母さん、弟の方がとても興味深い。雛の時代の表情が乏しかったのでアッリがただのクリーチャーでつまらない。オテサーネクの方がまだ面白かった。お母さんが卵を育てたら面白かったのに。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

ケイト・ブランシェットの演技がすごい!
患っているミソフォニア(音嫌悪症)、ミソキネシア(動作嫌悪症)が、必要でなくなり雑音と化した者を徹底的に攻撃して排除する。それが天才的で完璧なオーケストラを作り
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.5

「リバー流れないでよ」よりもう少し面白い。 何なら「リバー」は観ないでこちらを観れば良かった。 「リバー〜」にはいなかった頭の良い友達が登場している分、こちらの方がもっと面白い。お決まりのコントネタの>>続きを読む

エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.7

過去エイリアンは4まで観ましたが、映画館で観たのは1以来。幽霊系のホラーよりずっと怖い。体が硬直しっぱなし。
ただグロいと聞いて覚悟していたが思ったほどではなかった。血しぶきよりもベトベト系(?)。そ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.3

軽く面白い。映画によくあるタイムループが、1日を繰り返すとかではなく2分を繰り返すためコントのようになっている。そのため菩薩氏の言うとおり、もっと無駄を削ぎ落とし1時間くらいで終わった方が良かった。

告白(2010年製作の映画)

4.5

犯人探しの推理ものだと思いこんで観始めたので、頭からずっと息をするのも忘れるほど面白かった。相手本人に対する虐めや殺人の動悸はなく、自己の不満を他人を傷つけて癒そうとする短絡的で、想像力が欠如した若者>>続きを読む

シークレット・チルドレン 禁じられた力(2015年製作の映画)

2.3

お仕置きのやり方や、毎日の田舎生活、妹はいつでも怖いもの知らず。その瞬間瞬間に思うところがあって最後まで観たものの後味のない映画。瞬間移動もたった数メートルしかできないし、夜抜け出して遊ぶのとは別問題>>続きを読む

もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

4.1

一度観たら必ずもう一回観たくなる作品。色々腑に落ちて別の作品のように思える。こういうの大好き。ここで何を書いても面白くなくなってしまうので1つも書けないもどかしさ...。うううっ
ただ途中の「ケケケケ
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崖上の悪魔(2021年製作の映画)

2.4

ありがちなストーリー。進み方がもっさりしている上に、途中から日本語字幕がズレてきて煩わしい。主人公のスミリが美人なのでそれだけ眺めて楽しむしかない。

碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.8

序盤の草彅剛は切れ長の目に、たとえ浪人になろうとも清廉潔白で清潔感ある武士がよく似合っていたが、復讐心からだんだんワイルドに...。丁髷の真ん中から短い毛も生えてきて(笑)、清廉潔白よりも「水清ければ>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

5.0

自分の母も92歳で逝ったが、世の中が戦後だったり、貧乏だったり、男尊女卑だったり、理不尽な思いもたくさんしてきている世代。この世代の人たちはきっとマドレーヌほどでは無いにしても、どの人も映画になるくら>>続きを読む