いめーじ

狙われたアイドル 実録ストーカーのいめーじのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

24時間、君の生活はわかるんだ。シャワーは、右太ももからだね。左胸には小さな痣。小学生の時、鉄棒で擦った痕だね。トイレは4、5回。下着はピンクが好き。アレは、28日型でときどき一人エッチもするでしょう。誰にも言わないよ。君は、ぼくの恋人なんだから……。
ってGYAOに載ってたあらすじも、キャッチコピーの「いつだって、君の匂いを臭いでいる」も本編には関係無かった。

柳憂怜が演じるストーカーの雰囲気がとても良い。演技が下手に見えるから良い。
「ファンなんかと一緒にしないでください!」なんて他とは違うぞ発言が、ファンの低俗さに失望したうえで言ってるの好き。
いい歳のおじさんと10代の少女がいきなり惹かれ合うはずもないのに、事務所もレッスンも否定し、彼女がアイドルであることは関係なく一方的に愛を向けてる姿は本気なんだ。
いやー本当に届かなくて切ないよな〜。
花束を渡すまでは紳士だったのに、ラジオで投稿を読んでもらった音声を延々と聴き続けて隣人に壁ドンされたらガチギレ、無職になって事務所前でガン待ち生活とか、近い距離の尾行もダメダメすぎる。
会社での扱いも持たざる者すぎて哀しい。
ずっと「さん」付けだったのに最後の必死な叫びの中で呼び捨てにしてたの良い。
本人からの拒絶も他人の妨害も燃料にしかならない愛の騎士、もとい無敵のストーカーだった。

アイドルの娘は見ていてイライラするタイプの性格だったけど、あの純真さがストーカーを惹き付けるんだろうなぁと。
ジャーマネはイキリ方が凄かった。実際はどんな関係だったんだろう。
美人社長は良いキャラ。
警察を呼ばないのは時代なのか、騒ぎを恐れていたからか分からんけど、まぁ大したツッコミ所ではないと思う。

ラストには実家へ出向いていたけれど、田舎は世間の目が強いだろうし、浮いた存在は特に目立つし、ストーキングするのは難しいと思うぞ。