ブラックユーモアホフマン

脱出のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

脱出(1944年製作の映画)
4.5
カリブ海の島の、ホテルと海の上、という2シチュエーションしか基本的には出てこない。

且つ劇伴がほぼ流れず、音楽といえばホテルのロビーの板付きピアニストが奏でるジャズのみ。

というのが渋い。

あくまで自分は商売人で金と船のことしか考えてない、みたいにノンポリ的な態度をとっていた男が事件に巻き込まれていく中で徐々に片側に大きく肩入れしていき明らかに政治的な行動を自らの意志でするようになる。

というプロットは後に観た『マン・ハント』ともちょっと通ずるところがある。

ハンフリー・ボガート演じる主人公は銃創の手当てにも慣れているのを見るに恐らく元軍人なんだろうけど、戦争を体験してるキャラクターってサバイバル術に長けていてカッコいいね。実地で色々な事を学び身につけてきた感じ。この前観た『サハラ戦車隊』でもボガートはそんな役だったな。

【一番好きなシーン】
ローレン・バコールの登場シーン。Am I Blue?