ゆず塩

あの夏のルカのゆず塩のネタバレレビュー・内容・結末

あの夏のルカ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【感想】
お話の展開とか、どうしても子供向けっぽい印象はあるけれど、ピクサーだものね。自分が対象じゃないと言うことで受け入れる。
(何で主人公ベスパに興味持った?街とか人間に対してどんなトラウマあるの?お母さんお父さん極端すぎ!など……極端だったり話運びが強引で、そこが子供向けっぽいと感じました)

クライマックスで優勝とか事故保身とかを捨てて、友情を優先する姿は感動してしまった。そう言うシーンとか展開を描くのはやっぱり上手だ。
あと、アルベルトが初めてできた友人のルカがジュリアとどんどん仲良くなっていって嫉妬する様子は、不意打ちくらった。これ、子供が見て分かるのかな?何でアルベルトが怒ったりしているのか……難しくない? 言葉で説明もしてくれないし。大事なことは口にださいとこあるよね、ピクサー。他の重要じゃないことはどんどんセリフで説明するのに。そこがお上手です!

やっぱり、躍動感がとても良かった。お母さんとお父さんがイヤーな役になるかと思ったら、案外嫌な役じゃなくて。上手いな!キャラの使い方!ルカを追い詰めるけど、決定的な邪魔はしない配置というか。エルコレだけが敵役の配置で十分機能してましたね。
あと、お母さんがサッカーで子供達を噴水に落とすシーンは最高に楽しかった!! 何やらかしとるんじゃ!って思ったけど、笑った!イルカのモノマネも良かったなぁ。

おばあちゃんは地上を怖がってなかったけどその理由がわからなくて、他もなんかチグハグに感じる所もあるけど、面白いシーンがあったから良いです。裏設定があるのかな。

関係ないけど。
ベスパなのは『ローマの休日』オマージュなのかな。ジェノヴァって『母をたずねて三千里』だなぁって思ってた。時代は1950年代らしいし。時代と地域を意識すると面白そう。
ゆず塩

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