ぶみ

真・鮫島事件のぶみのレビュー・感想・評価

真・鮫島事件(2020年製作の映画)
2.0
鮫島事件って何?

都市伝説「鮫島事件」をベースとし、永江二朗監督、脚本、武田玲奈主演により映像化したホラー。
主人公が高校の同級生とリモート飲み会中に、「鮫島事件」の話題になったことから巻き起こる奇妙な出来事を描く。
主人公を武田、リモート飲み会に参加する同級生を小西桜子、濱正悟、林カラス、鶴見萌、マンションの管理人をしゅはまはるみ、主人公の兄を佐野岳が演じており、登場人物はほぼこれだけ。
「鮫島事件」については、恥ずかしながら本作品で初めて知った次第。
物語は、リモートによるPC画面と、登場人物の部屋が中心となるため、ソリッドシチュエーションものの体をなして進行していくが、結局のところ、ワーキャーと泣き叫ぶシーンのオンパレードというジャパニーズホラーの悪い部分が全面に出てしまっている。
コロナ禍という時代からくるリモート飲み会という設定自体は、今を切り取ったタイムリーなものなのだが、それもそうした必然性が感じられなかったのも残念なところ。
同じように都市伝説をテーマとした作品で、先日劇場で観た同監督の『きさらぎ駅』がB級でありながら独特の面白さを誇っていただけに、もう少し何とかならなかったのかと思ってしまった一作。

鮫島事件について語るな。
ぶみ

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