ヴェローナ行きたい

皮膚を売った男のヴェローナ行きたいのレビュー・感想・評価

皮膚を売った男(2020年製作の映画)
4.3
考えさせられる、興味深い話だった。
まさかの展開続きで、映画として好き ٩( ᐖ )‎‎‎و ̑̑ ♪

恋人役のディア・リアンさんの瞳の色が
吸い込まれそうな宝石みたいで綺麗だった♡

言論の自由の無い国・・・こわい。
口は災いの元って言うけど、それ以前の話(・・;)
シリアでの反逆罪は・・・
殺人やスパイ行為と並んで死刑にもなりうる重罪。

※ 映画のストーリーはフィクション。
主人公を取り巻く状況には実話も織り込まれている。

シリアの首都ラッカで暮らすサムは、
恋人からの「愛してる」の一言に幸せいっぱいで、
プロポーズとともに、テンションが上がって
「これは革命だ、自由が欲しい!」と叫ぶ。
この一言が仇となり、反逆罪・・・
警察署から脱走して隣国レバノン難民となる。
自由を奪われ恋人にも会えない中、偶然出会った現代アートの巨匠から『大金と自由を手にする代わりに、背中をキャンバスにタトゥーを施し君自身がアート作品にならない?』という突飛なオファーをされ《展覧会で世界中を飛び回れる=恋人にも会える》ということでオファーを快諾。自由を手に入れたつもりが、高額で取引される身となり・・・どんどん不自由になっていき精神に異常をきたし始める男性の話。

彼を鑑賞してる人たちも、ちょっと怖い(・・;)
だけど、背中のアート綺麗だった。

祖国に戻れば命の危険にさらされ、
外の世界では好奇の対象として扱われる。

恋人も自国に居ても不自由だったし、
彼らにとって最後はハッピーエンド♡

たくさんの風刺を盛り込んだ、見応えのある作品。
美術館好き。
でも同じ状況だとどうするだろ・・・。

_φ(・_・
主人公サムを演じたヤヤ・マヘイニさんは
プロの俳優ではなく、シリアで暮らす弁護士さん。