皮膚を売った男の作品情報・感想・評価

「皮膚を売った男」に投稿された感想・評価

おゆ

おゆの感想・評価

3.7

シリア難民のサムは自由を得る為
芸術家と悪魔の契約を交わし
自らが美術品となる。

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アートには疎いので
鑑賞前に下調べ✍️
この映画は現代美術アーティストの
ヴィム・デルボア氏のアート作品「Tim」に
インスピレーションを受け作られたそうです。

ヴィム・デルボアはタトゥーを入れた豚を
展示したり大便製造機械 (何それ) など
身体をテーマに過激な作品を制作してる人で
ティム・ステイナーという男性の背中に
タトゥーを彫りそれをアート作品にし
ティムさんが亡くなると、
タトゥーが彫られた皮膚を剥がして
額に入れて飾られる決まりになっている。
ちなみに、ヴィム・デルボアは今作に
保険業者役で出演してます。
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難民問題や現代美術への風刺は勿論、
アートスティックな映像と音楽で
エンターテインメント性も感じられた。

不穏な空気の
あの冒頭を観てるから
サムを待ち受ける運命、展開が気になり
最後まで油断出来ない。
賛否ありそうだけど
ラストは「そうくるか」と驚きだった。
ヤマハ

ヤマハの感想・評価

3.8
FansVoiceJPオンライン試写で観賞
シリア人難民のサムはビザ取得のため背中にタトゥーを入れられ芸術品として扱われることに…
奇抜な設定で恐ろしくもあるが、見せ方など映像が芸術的で本当のアート作品を見てるような錯覚に陥る…
難民問題、自由・芸術とは何かなど考えさせられる
moon

moonの感想・評価

4.2
#皮膚を売った男 試写会

最後までこの男の人生から目が離せない

「自由」を得るために自身がアートになるシリア難民

次第に変わる環境に、
戸惑いながらも価値を見出していく

何が自由で、芸術の本質とは何なのか

にくい演出と、
だからこそ芸術家なのだと裏をかかれ、
ラストは息を呑んだ!

@FansVoiceJP



いや、面白かった!

冒頭5分は、ほとんどセリフがない状態で

シリアが、どれだけ制限されている厳しい階級社会の国なのか感じることになる

幸せになるはずが
一瞬の賭け違いから
シリア難民として国を追われることになる

自身の背中がアートになり
美術館に展示されるという

こんな人いないよねー?
と言う展開に驚き、胸が躍る!

大金を手にし
自由を手にして

幸せになるのか
そう思えればよかったのかもしれないが
そこはただのアートでなく
人間なんだと思い知る

ネタバレになるので
詳しくは書かないですが、

芸術家は、やはりすごい!!

人と同じことを考えていてはダメなのだ

そして、ラストまで気持ちが持っていかれた

サスペンスにも思えるラストと

アートは、また1つの作品として
今を生きるからこそ価値があるのかもしれない

11月12日より公開
Fan's Voiceオンライン試写会にて視聴。
観る前に注意点を一つ。終盤にISISと思わしき描写がほんの少しだが出てくる為ある程度の心の準備はしておいたほうが吉。

シリア難民、人身売買などの問題提起作品ではあったもののがっつり娯楽作品として楽しめるので衝撃。サムの愛情が深すぎて涙が出そうだった。そして物語の合間に都度流れるクラシック音楽が心地よい。
楽しんで良いのか終始複雑な心境だったので気になって調べた。モデルになったTim Steiner(チューリッヒ出身の元タトゥーパーラーのオーナー)のBBC NEWSによるインタビュー記事出てきて納得。
映画についてのインタビューではなく何故このようなアート作品となったのか?についての記事だったので、映画についてはどう思ってるんだろうな。気になる💥
記事(全英文)▼
⚠️Timの実際のアートとなった背中の写真も出てきます
https://www.bbc.com/news/magazine-38601603

Timは本作の主役サム・アリとは全く立場や思想が違うので、この映画を見てモデルになった人を悲しむ人が出てくるのかなあという不安。
本作はエンタメとして楽しみつつ上記でも述べたシリア難民、人身売買、人権侵害などの社会問題について考えるべき作品である。
ぴぴぴ

ぴぴぴの感想・評価

2.7
シリア難民としての人生かアート作品としての人生か。
人権と表現などの自由がテーマの作品。

主人公の扱い方が徐々にただの見せ物の扱いになっていくところが恐ろしい。

主人公はVISAを背中のタトゥーとして彫り、それと引き換えに大金と自由を手に入れようとするが、アート作品として有名になる程その自由は遠のいてしまう。

撮影法が特徴的かも。絵画の髪型と同じ髪型の女性のカット、治療室でサムとジェフリーが会話するカット、サムとガールフレンドが会話しているカットなどが一部絵画のように見えて綺麗。
それがこの映画の芸術的な点を引き出しているように感じた。
背中にタトゥーを入れた男は人々から値段をつけられるアート作品となった。
難民問題、人権問題など多くの問題をつきつけられる映画
人間とは?芸術とは?と問いかけられるような深いテーマに考えさせられました。
ラストは衝撃!!
sabamin

sabaminの感想・評価

3.7
題名が怖い
ゾッとする
売るってどんな意味?となる

自由を得るため
引き換えに芸術家に背中を差し出す

怖そうなのに
映像の色合いとか綺麗で
美術館巡りの気持ちになる

しかし
ラストに近づき
ドキドキが止まらない

リアルで
心の奥をギュッと捕まれるような気持ちになる

見応えありの作品
ひば

ひばの感想・評価

4.2
街でおもろい格好で見世物してる人や展示されたティルダ様がいた現実とは大きな差があり率直に言うと悲劇性と支配性を帯びた難民男性の売春かぁと去年のtiffでぼんやりタイトルだけ見かけたとき思った。今まで女性が性的な見世物として消費されてきたこと、それが当然の世の中のミソジニーを染み込んで育ってきたので違和感。ただ性別が変わっただけなのに。しかし自己の商品化といえばアイドルも同じだとしても女だったら清い身を売り罵声を浴びたら「有名になった自分への嫉妬だろ!」とは返せない。自己アプローチができないことアイデンティティをシェンゲンビザで記号的に上塗りし資本に寄り添った過程が男性であるからこそその末路も、いつもの"けがれた"女だけが落ちるスタンダードな地獄回りではなく新たな地獄開拓地を見学できる。交流さえ駄目なので背中で語れと言わんばかりの展示とて、とてよ。受け取り手がどういう解釈を押し付け語ろうとするのか全てはフレーム内で起こる。窓やドアや鏡から始まり次第に複層的構造を追求するあまりこちらも本質本体がわからなくなる。鏡だと気付いても並んで横に2人映ってるのに片方は物に遮れず見えなかったり、彼女の玄関が入場ゲートっぽくもある。ついには壁の亀裂や色使いまで全てが大胆に繊細にしつこいくらいに仕切られ、この作品もインスパイアであるという大きなマトリョーシカに収まるこの手腕。ある登場人物の背後にある窓はそんな窓があるかい投げつける程仕切りが多いので要チェックだ。買い手の世界観そのものも男社会にあるため、目に見えないレースの上で人々はただ競争する。自分の権威を見せつけるために。"みな人生に意味を持ちたがるのだから無意味なものに高額な意味を持たせる"の思惑にまんまとハマり他者とは違う品格を誇示するために密かに安価で購入させ生活に浸透していく。人々も最初こそ人間と商品の擦れ合いを邪な優越感に浸りつつ楽しんだり、同じ属性として搾取であり冒涜だと批判する彼自身に声を求めることも移り変わる感情がわかる顔さえも見ない。正面には誰も興味がないからすれ違っても気付かない。存在をスルーされることより厳しいことはない。説明係が説明を読みとりあえず写真を撮っておき意志を持っていると知ると躊躇する人々。「人の流れより商品の移動の方がスムーズ」とは言い得て妙であり、「商品化することで人間性と自由を取り戻せる逆説的思考、皮肉屋なのではなく世界が皮肉なのだ」という生産者と消費者、そして本人(商品)で責任転嫁ならぬ責任分割し、政治や芸術のフィールドから経済社会へのヌルッとした移行になんとなく納得させられてしまう。しかし商品(人間)に誠実を求めるくせになんとも不誠実な対応じゃないか。目に悪そうなライトに長時間晒した上に保管修復goodboy言うたなお前。人間性なら既にある。彼女は易々とフレームを超える。彼女が知る顔、人々が知る顔、ラストカット。中指を立てられた気分。メフィストフェレスは召喚されたのだ!
そして観賞後にわたしは服を脱ぎながらちょうど金属アレルギー検査でグルングルンに巻かれた腕を「中々見れるもんじゃないから見て!手負いの兵~」と見せまわっていたのであった。今四捨五入すればサイボーグだからさ
daruma

darumaの感想・評価

4.0
オンライン試写。凄かった…何がって、最後の20分位が!!どこで切っても(終わっても)おかしくない。けれど、タイトルの意味(そういう事か!)途中までは「人権を売った男…?」って思ったけど、まさにこのタイトルが相応しい。自由は不自由、一番自由になれた場所が皮肉。

難民についてもっと勉強したいと思った。割と軽いタッチで描かれているのでグロい場面は全く無いのだが、時折入る、情勢が痛々しくて辛い。そして思ったよりも恋愛寄りだった。もしや実話ベース…?と思うほど社会派、だけどエンタメに振ってる!クスッとするシーンも。

中東が舞台といえば直近のイメージが「存在のない子供たち」だったんですが(レバノンだったかな?)、本作の公式HPを見たらまさかの!同じ撮影監督でした。クリストファー・アウン、さすがアートをテーマにした作品だけあって、少し歪んだ映像がとても綺麗です。
オンライン試写会鑑賞。

自由と引き換えに人がアート作品になったとしたら。
メフィストフェレスの契約とはよく言ったのものだ。

シリア難民問題をアートで提示しているのだが、時折くすっと笑いそうになる。(修復中とか…。)

バンクシーを彷彿させるようで面白い設定の作品だった。
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