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ルパン三世 バビロンの黄金伝説のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.4
《ご長寿の映画》Part.Ⅲ、Vol.9。

『ルパンvs複製人間』『カリオストロの城』に続く3作目、なのかな。

アレクサンダー大王、ナポレオン、ヒトラー、名だたる歴史上の傑物たちも血眼になって探し続けても見つかることのなかった“バビロンの財宝”。日本でいう“徳川埋蔵金”みたいだ。

冒頭からいきなり“恰幅の良い”次元と五右衛門が出てくるからこの頃は画のタッチが自由、なのか、、、と思ってたら、そういうことか。騙された。

峰不二子もいつもと違う気がするからそれもそうかと思ったら、それは違うのか。ややこしい。
本作の不二子は少しクセがある。唇が少しぷっくりし過ぎてるというか。その割にシャープ過ぎるというか。

出てくる女性が全般的にそんな感じ。
作品の評点が他よりやや低いのはその辺が関係してそうな気もしないでもない。

そして、銭形のとっつぁん。
相変わらずどこまでも、いつでもどこでも神出鬼没で“打倒ルパン”。

このいつもの銭形との定番の追いかけっこしかり、いつものルパンの潜入しかり、本作はコメディ色も強め。かなり破茶滅茶感があってかなり突き抜けた“ルパン感”を楽しめる。

「あら、あら、あらららららら」
「たからったからったからっ」
は健在。

伝説の“バビロンの財宝”だけあって神秘的な要素もある。
その神秘の象徴がまさかのあの“ロゼッタのばあちゃん”だとは。

銭形の謎の美人部下たち、“バビロンの財宝”に魅入られルパンにもライバル心剥き出しで張り合ってくる謎の胡散臭い実業家。

そして、“バビロンの財宝”の逸話が巡り巡ってアメリカNYマンハッタンに。
この洞窟採掘と発掘スキーム、どうやって3人でやったのか。なんだかわからないけど、その辺りのディテールの甘さもなかなかルパンらしいような、、、気がしないでもない。

全体的に話がスゴい急展開だったり、ピンチ過ぎる局面でもおふざけやめないルパンだったり、敵対組織も割とツメが甘かったり、“ロゼッタばあさん”の設定だったり、結局“何を”追いかけていたのかという真相部分も。

初めて観たけど、観たことある他の『ルパン三世』にはないパワフルさがあって、突き抜け加減とパンチ力とクセが強めのシリーズ3作目。

「カイザルの物は、カイザルへ」。

しかも、思いのほか不二子がルパンにまんざらでもないパターンが観れる意外性もあり。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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