知り合いが2年ほど前に初めて沖縄に行き、すっかり“うちなーぐち”(沖縄方言)にハマったそうで、30年ほど毎年沖縄に行く私に、コレ観てと勧めてきた本作は、なんと私の故郷という巡り合わせ。全て馴染みの場所で構成された映画を観るという不思議体験だった。




以下ネタバレ感想




冒頭、“だからよ〜”しか言わない琉次(川田)。あの1単語にあんなに色々な意味があるとはね。職場の沖縄出身男子に聞いてみよっと。

ストーリーは特筆するところはなく、夢を諦めるなというメッセージ。正直なところ、素人劇団の舞台感と言おうか。一番残念なのは、とにかくライティングが悪い。日差しが強いロケのせいなのか、人物がとにかく暗く、特に前半はそれが気になってしまった。

歌が多めになってきた中盤からは、その世界に入り込めた。やはり“ディアマンテス”のアルベルト城間の声は素敵だし、そこに“いーどぅし”(本作で初めて知った)の2人の美しい歌声がハマった。うん、歌がいい。

DVDのパッケージにREINA(MAX)と記載があるのに、え〜？どこ？と思っていたら、最後にブラジル軍団のリーダーで登場！そっちなんかいっ！で、メンバーは植野行雄だし(笑)

とにかく沖縄(と少しブラジル)の文化と歌を楽しむ作品。そこに興味ない人には絶対に勧めない。


余談

DVD再生が終わった途端にTVに自動で切り替わったら、なんという奇遇、沖縄戦のニュース特集でビックリした。そっか、明後日は6月23日、沖縄の人にとっては8月15日以上に大切な、沖縄戦終結の日だ。梅雨明けの平均もこの近辺。暑い夏がやってくる。

神奈川県鶴見区には沖縄県人会があり、沖縄のお店もちらほらとあります。そこで撮影されたこの映画は、神奈川県民で沖縄好きの私には嬉しい作品です。

沖縄タウン鶴見区の雰囲気を描いた良き映画