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映画大好きポンポさんのsyuheiのレビュー・感想・評価

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)
3.5
原作未読ながら面白く観れた。クリエイター讃歌モノはほぼ無条件で熱くなれる。絵がよく動くし主要キャラもかわいかった。編集作業そのものをドラマにしてるだけあってストーリー展開が小気味良く、”創るとは捨てることと見つけたり”というテーマ以外は潔く切ってる。

疾走感のある展開、盛り上げシーンは劇伴曲に合わせてドラマチックに展開、作画の主線も崩れ気味になって涙腺も刺激する最近のアニメではおなじみの手法も決まってる。作品世界の公用語が英語らしくたくさん書き文字が出てくるんやけど、自然に読めるものばかりでそこも良かった。

トータルで満足感の高いアニメ映画。なれど否定しがたい瑕瑾も。それはドラマの焦点である作品内作品、本作の場合文字どおりの劇中劇で、ここがどうしても飲み込みづらい。主人公たちが取り組む架空の作品、そんなにいい映画か?前半で名作(とされる)映画が実名で挙げられているだけに対比が際立つ。

作品内作品をやるなら実写映画ではなくアニメ映画でやったほうがよかったかもしれない… と思ったけどそれはもう『映像研には手を出すな!』がやってるとも言える。もう1点、多くの人が映画に夢を託して具体的な支援を云々というくだりも『この世界の片隅に』が現実でやってしもたからなー感が拭えず。

ポンポさんが言う、映画は90分くらいでまとめろってのは同意っすわ。ちんたら間延びした映画、俺もあきませんねん。古い映画は短いから好き。本作もジャスト90分で終わるので好感がもてた。

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