そんな軽い感じで監督と主演女優決めちゃっていいの？という疑問すらポンポさんの掌の上であり、「ポンポさんが来ったぞー！」がほとんど怪獣襲来の前兆。そしてよくよく見るとジーンくん含めて主要人物みんなヤベー才能集団なのでビビる。現場でのギスりとかは全く無いのでその点ストレスフリーで観れるのはありがたい。
創作というデリケートなテーマを取り扱ってる関係でアニメと現実のリアリティラインが結構際どく、銀行の社内プレゼンを中継しちゃ不味いでしょ？と思ってしまうので難しい。でもアランくんの人物造形はめちゃくちゃ好きです。
そしてハイライトとなるのは撮影でも資金繰りでもなく、たった一人で戦う編集シーン。あれだけ地味になりそうな絵を、撮影したシーンを重ね、貼り合わせ、繋ぎ合わせ、ここまで見応えのあるカットにしたのは凄まじい。ただ妙に山場がここに集中してるのも気にならないでもない。
作中の創作論に100%共感できるかと聞かれればそうではないが、間違いなく良い映画でした。
