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映画大好きポンポさんのCのレビュー・感想・評価

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)
5.0
クリエイティブな仕事をする人は見た方が良い、と勧められて見た映画

「何かを得るためには何かを捨てないといけない」というのはものを創るうえでも人生のなかでも必要で、人は生きてる間に幾度も何かを選択しなければならないタイミングがあり、その分岐点の度に人は何かを捨てている

アランくんのように何事も卒なくこなして上手くやりながら生きる事も勿論できるけど、そんなアランくんの「振り返ると何も残ってなかった。こなしてきただけだった」という言葉がすごく刺さった。

夢を叶えるために友達や睡眠、食事や他の趣味や遊ぶ時間、家族でさえも切り捨てる、という覚悟がある者が立てる境地があるんだろうな〜
そこまで極めないにしても、それくらいの覚悟と本気が必要なのだと、すごく考えさせられる映画だった。

光り輝く青春を謳歌してきた、満たされた人間はモノの考え方が浅くクリエイターには不向き。幸福は創造の敵だから
対して、目が光っていない社会不適合者は時に現実から逃げ心の中に自分だけの世界を作る
社会と切り離された精神世界の広さ、深さこそクリエイターとしての潜在能力の大きさ
というポンポさんの持論がとても面白かった。
INFPがクリエイティブな仕事に向いてるとどのサイトにも書かれていて、何の関連性があるのか…と思っていたけど初めて腑に落ちた。

この話のようにとんとん拍子に全部上手く行くことは勿論難しいけど、とても大事なマインドが詰まってる映画でした。私のような涙腺バグの人間は7回くらい泣きましたが、多分泣く映画では無いと思う。

あと、画面の切り替わりの演出がいちいちすごくオシャレで面白かった!!!!

私はアランくん推しです。
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