このレビューはネタバレを含みます
Filmarksオンライン試写会にて視聴。
とてもいい映画だった。
ヴィクトルとラヤの2人を見てると、夫婦特有のぎこちなさが可愛くて微笑ましかった。
この時代にあの年齢で全くの異国の地にいきなり住むのはかなり大変だっただろう。
コミカルに描かれていたが、リアルな想像をするとなかなか苦しいものがある。
年金など保証されない社会で余生を生き抜くために、何を軸にして生きるべきか?
自分の過去の栄光を誇りに思うヴィクトルと、新しい未来を求めるラヤ。
どちらが良いとか悪いとか、どちらが正しくて間違いとか、そんな単純な二元的な問題ではないのに、長年連れ添った夫婦ともなると、何故か答えのない問題に答えを付けたがるものだ。
忘れた頃にまた観たくなる映画。