久々見たら思ってたより完璧な作品じゃん。当然ながらテレビでは何回も見てたけど、劇場では初めて！いやー素晴らしい。フィリップkディック原作ではあるが、下世話な見世物性を失わずにエンタメとして仕上げたバーホーベン偉すぎる。「君は君でなく、俺なのだ」この言葉がシリアスになりすぎないのもシュワちゃんのおかげ。実存不安なぞ吹き飛ばすぞボガーン！！SEEDAばりに「俺は俺」と臆面もなく喝破してみせる。素晴らしい、本当に素晴らしい。なるべくcgを使わずに製作された本作の美術は今見ても魅力的でnastyで楽しい。顔パカーもそうだし、有名なおっぱいもさることながら地球でのシュワちゃんの自宅も良い。もちろん目玉ボロッも。地下遺跡も素晴らしい、サイバーパンクとは違った世界線を感じさせる。このまどろっこしい作戦のために何人死んでるんだ。普通に二重スパイやれば良かったんじゃないか？…と思いたくなるがそんなことはどうだっていいのだ。今となってはバーホーベンがメジャー資本で大作を撮るなんてあり得ない、悲しいね。
