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弱くて強い女たちのものレビュー・感想・評価

弱くて強い女たち(2020年製作の映画)
3.3
70歳を迎えたリンはオーナーをつとめるお店で盛大なパーティーを計画していたがそんな日に限って、籍を入れたまま音信不通で離れて過ごしていた夫の訃報が届く。気丈に振る舞いパーティーは予定通り行われるが、病院に付き添った愛人らしき人物を突き止めるも会うことは叶わないまま葬儀の準備が始まる。だが3人娘の末っ子ワンジアは亡くなる前に病院へ行った時に愛人ツァイとの面識がありこっそり案内を出していた。
姉妹が揃い様々な思惑を抱きながら亡き父を送り出そうとするがなかなかまとまり切らず、長女のガン再発も知らされリンは寺院に駆け込むがそこで偶然にもツァイと遭遇してゆっくり話し合い二人は打ち解け合う。

埋まらなかった溝が人の死に直面することで、堰を切ったように思いをぶつけ合って修復し始める。ただそれは悪いことだけではなく邦題のように弱さを見せることの強さなんだろうなと思った。人生はまさに選択の連続でこの映画のように選択を間違っても軌道修正出来るゆとりを持つことは大事。
映画自体に大きな起伏がないから観ていて長く感じたけどその分映画のように忙しい中でのゆったりとした空気感を共有できるような作品だった。
あと久々にビビアンスー見たけど全然歳取らないし、綺麗で演技も自然。制作サイドにも携わってるみたいだから才能がすごいな。
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